たばこと歯周病の関係とは?40歳以上の喫煙者の約2割が咀嚼に影響
こんにちは。
福井県坂井市の「はるえ東ファミリー歯科」です。
たばこが健康にとって害があるものですが、その影響はお口の中にも出ます。
そこで今回は、たばこと歯周病の関係についてご紹介します。
喫煙する方の2割は咀嚼に問題を抱えています
厚生労働省「国民健康・栄養調査(平成16年)喫煙習慣と歯の状況」の調査によると、40歳以上の喫煙者において、何でもかんで食べることができる方の割合は8割程度ですが、2割の方は咀嚼に問題を抱えています。
一方で、喫煙しない方は9割近くの方が、何でもかんで食べることができると回答しています。
喫煙する方は、喫煙しない方に比べて、歯の本数が少ないからです。
なぜ、歯の本数が少なくなってしまうのか…。
それは歯周病やむし歯など、お口のトラブルの影響があるからです。
歯の喪失につながる歯周病とたばこの関係
喫煙される方は、なぜ歯周病やむし歯で歯を失ってしまうのでしょうか。
たばこが与える、血管の収縮や歯に付着する汚れ、免疫力の低下に原因があります。
血管の収縮と免疫力低下
たばこに含まれる成分のニコチンには、血管を収縮する働きがあります。
そうすると、血流が悪くなってしまい、酸素が十分に運ばれない状態になります。その結果、免疫力が低下して歯周病菌の増殖につながるのです。
歯周病は、歯周病菌による細菌感染症なので、免疫力を高めることも予防につながります。
しかし、血流が悪い場合は、細菌への抵抗力も下がってしまうため、たばこを吸っている方は、歯周病に抵抗しにくい状態にあるといえます。
歯に付着する汚れ
たばこのヤニは歯に付着します。
食べカスだけでも歯周病菌を増やす原因になりますが、ヤニが加わることで、余計に汚れが付きやすくなります。
汚れが残った状態では、歯周病が進行してしまうため、歯周病の進行とたばこが無関係であるとはいえません。
たばこを吸いたい場合は、念入りに歯を磨く、定期的に歯医者のクリーニングを受けるなど、他の方よりも歯のお手入れを丁寧に行いましょう。
ビタミンC破壊による歯ぐきの老化
喫煙が原因でビタミンCが破壊されてしまうと、歯ぐきを生成する「コラーゲン」作りにも影響し、歯ぐきが老化していきます。
歯ぐきの再生が十分にできず、老化すると歯を支えきれなくなる一因となります。
そのため、早期に治療を開始して、歯周病をコントロールすることが大切です。
歯周病の予防ならはるえ東ファミリー歯科へ
歯周病はいつの間にか進行してしまうことも少なくありませんが、悪化すると歯を失うこともある疾患です。
特に喫煙をしている方は、歯周病のリスクが高まり、さらに悪化しやすいという特徴もあります。たばこは全身にも悪影響を及ぼすため、控えていただくことをおすすめします。
福井県のはるえ東ファミリー歯科では、歯周病の予防や治療にも力を入れていますので、歯周病でお悩みの方はぜひ1度ご相談ください。